コラム

人生100年時代の働き方改革とは老後の経済的基盤の確保の事である

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こんにちわ!

人生が100年時代と言われて久しい昨今です。

この人生100年時代と言われてくるようになった理由やこれからの働き方について筆者なりの意見をのべていきたと思います。

平均寿命の大きな変化

一昔前は人生60年とも80年とも言われてきましたが、平均寿命が大きく伸びてきた事で人生100年と言われる時代になってきました。日本人の平均寿命の延びは以下の通りです。

今から約50年前の1965年は平均寿命が70歳だったことを考えれば約50年で15年程度も日本人は長生きするようになっています。

1965年時点では60歳で定年してから平均寿命である70歳までの老後は10年、という事であれば60歳の定年は妥当な気もします。

それが現代では60歳で定年を迎えてから亡くなるのが平均寿命が85歳まで伸びた事で25年もある、という事であれば相応に人生モデルが変化したという事は間違いなく言えます。

また、公的年金が60歳で定年してから約10年間は面倒を見ますよ、という事でしたがそれが25年になった、という事であればそれは少子化でなくても破綻しますよ、というのはある意味当然かと思います。

人生モデルの大きなチェンジ

これまでの人生モデルは

20歳くらいまで学び、20歳から60歳まで会社で働き、60歳から70歳頃までを老後として楽しく過ごす

そんな人生が人生モデルとなっていました。

しかし、最後の60歳から70歳までの期間が現代では60歳から85歳までと大きく伸びた事で人生のモデルは大きな変化が生じました。

現代では老後と呼ばれる時間が人生の中でかなりの長い時間のウェイト(約3割)を占めるようになっています。つまりこの老後でもどのくらい自分の望むような生活が出来るかも人生満足度を高める意味でも重要になってきているという事です。

そしてここ数十年の大きな変化として50年前の60歳と現代の60歳を比較して現代の60歳は非常に健康的であるという事です。

健康でしかも長く残った期間を過去の日本であれば体力も無くなってきているため、旅行等しながら夫婦でのんびり楽しく過ごす、というのが一般的でしたが、昨今の60歳は元気なため多くの選択肢を取る事が出来ます。

ここが人生モデルを考える上で昨今の大きな変化だと思います。

 

60歳頃までには経済的基盤の確保が重要

しかしいくら健康とは言え、体力や知恵は若い頃と比べれば既にかなり衰えている事は明白です。そのため、仕事をするにしても以前のように働くのは難しいです。

そのような状況にも関わらず、経済的な理由で働かざるを得ない、という状況が一番現代の日本では辛い状況かと思います。

基本的に今の日本であれば60歳から65歳までの再雇用は給与が大きく落ちます。また、まだまだ60歳以上の雇用は進んでいないのが現状です。そのため、働きたくても働けない人がいたり、老後破綻なんかもよく話題に上がります。

そんな状況下であるため、60歳以降の働き方改革、という話がよく話題に上がりますが、現状では65歳以降の働き方はまだまだ経済的な収入を得るという意味では非常に厳しい状況です。

更には公的年金の支給も現在の65歳から70歳に引き上げる事を検討しているとか、年金だけで足りないから働いてもいるのに働いている人には年金支給をしない、という事も検討しているとか色々な状況があります。

 

なので、60歳以降の25年間をよりよく過ごすためには必須条件としてまず

経済的なゆとり

が求められると思います。

仮に60歳以降で定年を迎えた時に年金の支給で十分老後は安泰、もしくは資産運用や60歳以降も続けられる仕事の給料で安泰、という事であれば60歳以降の人生も幸せな日々かと思います。

経済的に余裕があるのであれば、以前の人生モデルのように旅行などしても良いし、それこそお金にならないようなライフワークをしても良いです。また、生涯現役として稼ぎまくっても良いわけです。

こうした多様な選択肢が取れるのも経済的なゆとりがあるからです。

政府としては国に頼らず自助努力を促している状況

これまでは1つの会社で生涯尽くしていけば最後は公的年金等で国が担保してくれるような状況でした。しかし、現在は国がそうした公的な物に頼ることなく、自助努力を促しているような状態です。

そのため、以前の働きかたのような一つの会社で忠誠尽くしていればよいというのではなく、60歳以降、もしくは65歳以降も働けるような状況を作り出しておくように働く事、もしくは資産運用等で働かなくても良い状況を60歳頃までに作り出せるように仕事ばかりにならないようにする事、これが現在の働き方改革なのではないかと思います。

 

最後まで読んで頂きありがとうございます。