この記事を読むのに必要な時間は約 6 分7秒です。
こんにちわ!
先日公務員の方とお話しする機会があり、これが全てという訳ではありませんが、公務員志望者の本音と公務員の今後について見てみたいと思います。
公務員志望者の建前と本音
多くの方は地元には友達も多く、慣れ親しんだ場所であるため、そこに住み続けたいと思われるかと思います。しかし、地方であればあるほど、地方には仕事が無いため、都心部に行かざるを得なくなります。そうした結果、東京が人口過密になっているのが今の日本の流れです。
仮に地方で働くことが出来、安定した仕事として思い浮かべるものとしては
!公務員!
ではないでしょうか。
この公務員について就職志願者がどのようなことを言っているのかを教えて頂く機会があったのですが、皆一様に素晴らしいことを言うそうです。
地元に恩返しがしたい、地元をもっと栄えさせたい、身を犠牲にしてこの地に骨を埋めたい、などなど。
志望動機としては素晴らしいですよね。しかし、彼等・彼女等の本音は地元に残りたく、マシな仕事が公務員しかないから公務員志願してるだけです、です。
公務員志望の学生は似たような勤務地で働くことができる公務員職を沢山受けるそうです。さらに端的に言えば一番自分が住みたい場所で働くことが出来る場所が志望順位1位です。公務員としてのやりがいや仕事内容などは度外視でどの場所で勤務するか?が大事な志望者が非常に多いようです。
筆者の北海道を例に出すならば、北海道職員と札幌市職員の両方に受かったらどちらに行きますか?と問われた際にい99%札幌市職員を志望するそうです。
つまりどれだけ面接時に◯◯のために頑張りたいです!と言っていても本音はそこに志願書を出した時点で◯◯市に住みたいです、と言っていると言っても過言ではないのです。
採用側の視点
採用側としても自身もそうであったため、当然学生の本音が何かは分かっています。なので学生が言っている内容よりも学生自身の能力を見ます。ただし、優秀な学生はどこに志願書を出しても内定がもらえます。そのため、人気のないエリアであればあるほど、優秀な学生からは内定辞退される傾向があるのです。
これは公務員採用に限った話ではありませんが、民間であればある程度やりたい事や職種など考えて就活しますが、公務員は勤務地で選ぶことが実態として強くあるため、こうした傾向が強く出ます。
結果的に人気のないエリアの公務員は優秀な人材を採用することが出来ず、どんどんと人材的にも衰退を余儀なくされている実情があり、根本的な対策の必要が生じている状態です。
公務員の仕事と今後
筆者は民間でしか働いたことがないので、市役所に行った際に見たことや教えてもらった話ではありますが、公務員といえど大変な方もいればノンビリ働かれている方もいます。
ただ民間と比較して公務員は利益追及ではないため、一定数の無駄な仕事が存在しているように見聞きしています。例えば対応する必要があるのか分からない書類対応や議事メモや文章の体裁を整えるとかなど。
そんなことする暇あれば大抵使いにくい公務員施設関連のホームページのユーザビリティーでもよくしてくれ!と思ったりしている一市民です笑
何が言いたいのかと言えば、そうした無駄な仕事を行なっている状態を改善出来なければ、いずれそうした仕事は淘汰されてくる時代が来るだろうし、そうした仕事をしていた人間は余剰人員として仕事がなくなる可能性があるという事です。
公務員だから安全だ、というのはこれからの時代はいつまで守られるか分かりません。もし公務員も民間同様に人員削減を余儀なくされた場合、そうした意味のない仕事をしていて転職活動をせざるを得なくなった場合、再就職先があるでしょうか?
こうした企業や制度に依存状態では安定は得られないと思います。
なので筆者としては勤務地のみで就職先を決めるのではなく、何がどうなるか分からない今後を見据えてしっかりと自分のやりたいこと、得意な事を軸に就職先を決めることをお勧めします。
地元に就職したいなら・・・
とは言え地元に就職したいのに、仕事がない、という場合にどうしたら良いのでしょうか?筆者も地元で仕事を探したのですがリアルで本当になくてびっくりしました。少し良いなと思った会社も結局東京への出張が2/3みたいな会社でした。
日本は近代化によって急速に都市集中が加速し、それまで農村で働いていた人々が一気に都心部に行ってしまったため、地方の過疎化が顕著になってきました。それは同時に地方産業の衰退が生じてしまいました。
観光以外の産業を持たない地域については仕事がないため、どんどんと若者の数が減ってしまっています。
つまり現在の日本の状況を見るのであれば地方で安定した企業に勤めるのは難しいと言えます。しかし、インターネットが発達した現在は場所を選ばない働き方も増えています。そうした場所を選ばない働き方が出来るスキルを身に付け、そうした働き方が出来る会社に就職する、もしくは自身で仕事を作り出す、こうしたことができれば地元でも将来に渡って働くことが出来ます。
まとめ
公務員志願者の本音とリスクについて見てみました。
若者が特にやりたい事もなくただ地元に残りたいから、というような後ろ向きな理由で就職をしてしまうようではこの国に未来はありません。
地元に残りたいのであれば新しく自分が地元で働けることが出来るようなサービスや産業を興す、くらいの気概のある人が多く出てきて欲しいですし、そうした学びの環境や教育の充実が地方創生への近道なんじゃないかなーと思っています。
最後まで読んで頂きありがとうございます。