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こんにちわ!
2019年のお盆に最も世間を賑わせた宮崎文夫氏のあおり運転のニュースですが、昨今のこうした世間を敵に回すような出来事に関してSNSでの拡散や個人メディアでの報道が本当に怖いなと思ったので書きます。
宮崎容疑者の逮捕理由
宮崎容疑者と同乗されていた女性が言うには相手側から先に煽ってきたと言われており、被害者の方との若干意見が食い違っているため、真実の究明は警察に委ねるとして一先ず現在の報道されている情報から事実のみ述べたいと思います。
世間で報道されているように宮崎容疑者は茨城県内の高速道路にてあおり運転実施し、暴力行為を行った、という容疑で警察から全国に指名手配されて8/18(日)に逮捕されました。
ドライブレコーダーに記録されている映像から見る限り、
- 煽り運転を行った
- 暴力を行った
という2点に関しては間違いのない事実かと推測されます。暴力行為を行ったという事は本人も認めているようですね。
過去にも似たような煽り運転を実施していた、とか真夏に長袖を着ているのは薬物の注射根隠しではないか、とか他にも余罪がありそうな事が情報としては拡散していますが、そうした余罪については警察の発表を待ちたいと思います。
宮崎容疑者のSNSが大炎上
今回の事件が公表されて以来、宮崎容疑者のインスタのアカウントがすぐ見つかり、ネット上で情報が拡散されました。そうしたところ、事件前まで宮崎容疑者のフォロワーの数は500人以下だったのにも関わらず、筆者が確認した8/18(日)夜時点で2.1万人、8/19(月)夜時点で2.7万人を越えています。
これは宮崎容疑者のインスタにコメントするためにはフォロワーになる必要があるため、多くの方がコメントをするため、フォローをしている事が原因です。
宮崎容疑者のアップしている写真やテキストに対して多くの辛辣なコメントが書き込まれており、大炎上してしまっています。
宮崎容疑者が新卒で勤めた会社を辞める際に「俺、ビックになりたいねん」と言われて退社されたそうですが、皮肉にも今回の事件がきっかけで悪い意味で全国に名が知られるようになりました。
SNS時代の怖さ
今回の一連の事件や昨今の芸能界のゴシップニュースもそうですが、筆者が怖い、危険と感じたのはSNSの拡散性についてです。
SNSは非常に便利で最新の情報を得るには非常に便利なツールです。トランプ大統領もTVではなく、Twitterで大事なことを呟く時代であるため、もはや私達の生活に欠かす事の出来ないツールであると言えます。
しかし、物凄い勢いで拡散し、一つの悪い出来事でここまで袋叩きにするようなSNSは怖いなとも思いました。確かに今回の事件については現在報道されている情報だけを見れば叩かれて当然、という内容かもしれません。
しかし、万が一冤罪であった場合、袋叩きにあった人は多くの精神的被害を受けたにも関わらず叩いた方々からは何の謝罪や弁済はありません。
罪状と比較して重すぎる、軽すぎる刑罰とならないために司法が存在し、司法がまともに機能するからこそ、日本は法治国家と言えるのです。しかし、個人が人を裁いてしまう場合、必要以上の刑罰となってしまったり、最悪冤罪となってしまうケースが多々発生する事が懸念されます。
そのため、司法に関して素人であろうと想定される多くの方が宮崎容疑者個人のSNSに対して辛辣なコメントを書き込む行為に対して筆者は嫌悪感を抱きました。
人が人を裁く行為に対しては多くの責任が伴うと思っています。だからこそ多くの事を学び、エリートと言われるような人達が司法を作り、彼等が職責を背負って判決を下す物と思っています。
仮に人を10人殺した人を司法を司る方の一存で無罪、と判決した場合、その人の社会性と信頼性は失われるためです。
しかし、無秩序で感情的に宮崎容疑者に対して辛辣なコメントを述べている人達は仮に宮崎容疑者が捜査を進める中で今回のあおり運転の真犯人ではなかった場合、何か社会的な責任があるのかと言えば何もありません。また社会的な信頼も特に失う事はありません。
非難を浴びせる側は無敵状態であり、非難を受けた側が非常に無防備な環境がSNSであると、今回の事件を通してまた改めて思うようになりました。
ガラケー女と間違われた被害女性
上記に該当するようなことが今回の宮崎容疑者のあおり運転に関してで起きています。
宮崎容疑者と行動を共にしていたガラケー女と言われる女性についてネット上では○○さんではないか?という話がSNSを中心に拡散していました。該当女性のSNSは非公開設定に変更され、ガラケー女と呼ばれた女性の名前が公表された際に被害女性は弁護士を通して発信者に対して法的措置を取る、という状況になっています。
確かに法的措置を取れるのは発信者だけだと思います。しかし、実際には発信者に便乗して多くの方が被害女性に対して誹謗中傷を行った事も事実として残っています。
こうした被害が起きる可能性があるのがSNSであり、世間の風評にのって個人をたたく、という行為自体が抑制されるようになれば良いなと一個人として思います。
情報がお金になる時代がそうさせる
このような事件の背景としては情報がお金になる時代だから、というのが間違いなく存在しています。
仮に宮崎容疑者が暴行している現場を横でスマホで撮影している人がいればその動画は物凄い価格でTV会社が購入するでしょう。またYouTuberであれば自身のチャンネルにアップすれば物凄い再生回数を稼ぐことが出来るため、非常に良い収入になります。
実際にYouTubeで宮崎文夫と検索すると現在までに多くの動画がアップされており、多い物では100万回以上も再生されています。
こうした動画が収益となるからこそ、多くのメディアや個人が少しでも情報を得ようとし、そうする事で憶測を含んだ信頼度の低い情報でもネット上に公開して今回の被害女性のような出来事に繋がってしまうのではないかと思います。
どれだけ悪い事をしたとしても民意で人を裁くのではなく、法治国家として法で裁く国であり、そうした体制がSNS上でもしっかりと構築されれば良いなと一個人として思う今回の事件でした。
最後まで読んで頂きありがとうございます。