コラム

戦後最長の景気回復!実感は無し、その理由とは!?

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こんにちわ!

2012年12月のアベノミクスによって始まった景気回復期間が戦後最長だったいざなみ景気(2002年2月から2007年10月までの69ヶ月間に拡大した好景気)を超えて最長になった可能性が高いと政府が発表しましたので、そちらについて書いていきたいと思います。

 

そもそも景気回復とは?

景気とはどのようにして回復している?していない?を判断しているのでしょうか?

これは定期的に内閣府や日本銀行から発表される、景気動向指数の良し悪しによって判断されています。詳細は割愛しますが、指数のデータは全部で29種類ほどあり、今後の先行きの指標となる「先行系列」、現在の状況の指標となる「一致系列」、景気の動きから遅れて動く指標となる「遅行系列」から形成されています。

つまりどれだけ微弱だろうと実感が無かろうとこの景気動向指数が良ければ景気は回復!逆にどれだけ景気回復しているなと思ってもこの数字がマイナスであれば不景気という事になります。

 

 

 

実感がない理由

では私達の生活において実感が無い理由は何故でしょうか?とあるインタビューでは街行く人100人に聞いたとこと85人が景気回復の実感が無いという事でした。私も数字で見る企業データでは回復傾向だなと思っていますが、自分の生活レベルでの景気回復の実感は全然ないです。

この要因はGDPに出ていると思っており、過去20年の日本のGDPはほぼ伸びておらず、直近はやや微増、という程度です。

GDPがあまり伸びていない=インフレは大きくは起きていない=お給料には反映されずらい、という状態が続いています。

しかし、一方でこの20年間で消費税は上がり、社会保障費も上がり、と賃金の伸びに対して徴収される税金額は増える一方です涙

そのため、私達は景気回復を非常に実感しずらい状況かと思います。

 

また、過去の好景気と言えば、高度経済成長期やバブル経済の時期を思い浮かべる方の方が多いかと思います。

高度経済成長期の日本の経済成長理率は平均10%、バブルの頃の日本の経済成長率は平均6%です。現在の景気回復期間の日本の経済成長率は約1.2%なので、このような時期と比較すると今回の景気回復は誤差みたいなものになります。

期間は戦後最長かもしれませんが、数字としては景気回復でも非常に緩やかな景気回復、と言わざるを得ません。

そのため、物凄い微弱でも景気は回復しているから増税させて!という政府の思惑でもあるんじゃないかと思いたくなるような昨今の状況です。

 

今後の日本の景気は?

今後の日本の景気はどのようになっていくのでしょうか?

日本はインフレさせようとしている、という事を以下で記載させて頂きました。

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直近については2020年にオリンピックがありますので、2020年の日本は経済成長率としても回復が見込めるかと思います。

しかし、その後について日本は人口減少社会になってきており、日本経済の6割は個人消費とまで言われていますので、想定としては政府の各種対策によってインフレは生じると想定されるが、非常に緩やかになるのではないか?と思っております。

現在は国際社会化しているため、日本国内の状況だけではなく、海外の動向に影響受けるのは確実でしょうから日本の状況だけでは言い切れない部分はあります。

そのため、政府がどのようにして今後の社会をインフレに持ち込んでいき、景気を回復させようとするのか、また国際的な金融地位をどのように確立しようとするのかは要注目です。

 

まとめ

  • 景気は政府や日銀が発表する景気動向指数によって回復有無が判断される
  • 景気回復の実感が無いのは景気回復と言ってもその指数は過去の景気回復時期と比べて誤差みたいなもの
  • 今後の日本は少しずつインフレしていくだろうけど、非常に緩やかになると想定される

 

最後までありがとうございました。