この記事を読むのに必要な時間は約 5 分15秒です。
こんにちわ。
働き方改革の影響により、仕事の効率化やAIによって仕事自体を無くしてしまおう、という流れが非常に注目されています。ではこのままの流れで時代が進んだ場合、将来はどうなるのか?という事について見ていきたいと思います。
効率化とは
人は豊かになるためには、楽になるためには、もっと良い社会にするためには、と常々考えて人類の歴史を成長させてきた生き物ですので、様々な物を作り出します。
これまで1時間かかっていた作業が1分で終わる、となればそちらにシフトするのは当然です。近年で最も効率化が進んだ事は仕事においてPCが普及したことやインターネットが普及した事でしょう。
50年前は会社間のお金のやり取りも多大な工数をかけて実施してた物が今ではPCとインターネットを使えばボタン1つの1分で終わるかもしれません。
そうするとこれまで余計に使っていた1時間で別の事をする事が出来ます。その分会社は利益追求をすることが出来るため、より社会が効率的になるたびに会社の利益向上につながり、結果的に社会全体の発展に繋がります。
これは今から50年後の世界にも言える事であり、私達が今、メールやラインで文章を送るために1分時間を掛けているものが50年後には1秒でテキスト+動画+感情付きで送れるようになっているかもしれません。
効率化が進む事で起きる事
効率化自体は会社の利益追求に繋がり、社会全体の発展に繋がる事なのでより良い事ではあります。問題になっている長時間労働の問題も大いに解決されると期待もされます。しかし、仮に今後効率化が進む事で人間の労働リソースが余り溢れる、というレベルまで効率化が進むとどうなるのか?という事が1つ課題として見えます。
これまでの社会は例え効率化が進んだとしてもまだまだ人間がしなければいけない業務は多く、人手不足と言われるような社会でした。しかし、このまま効率化が進めばどこかのタイミングで人手が余剰になっていくはずです。
現時点で電話応対や事務手続きなどの業務は既にAIなどの職業領域になりつつありますし、中国では無人のコンビニがオープンしており、その領域が拡張された先はどのようになるのか?というのが私達の将来に対する1つの問です。
就職難かそれとも働かなくて良い世界か?
仮にこのまま効率化が進んでいった場合、必要な人材はスティーブン・ジョブズのような革新的な進化をもたらす知能や技能を持った一部の人間です。そうした人々はこれまで通り職につき、そして多くのお金を得る事が想定されます。
一方でこれまで労働者のボリュームゾーンであった大量生産を支える側にいた人間は機械にとって代わられます。そうした人々が得るお金は大きく減る事が想定されます。
創造する側と大量生産を支える側のどちらが労働者人口として多いのか?と言えば大量生産を支える側です。そうすると効率化が進む事で就職難になっていき、これまでの中間層が減少して貧困層に移っていく事が想定されます。
ただし、もっといきつく先、人々の10%程度しか働かなくても良い、というほどに世の中が効率化された場合、私達は就職難、というよりも働かなくて良い、という未来が来ることも想定されます。
食料を作る農家も全て機械が動作し、その機械も全て太陽光エネルギーで動作しており、全く壊れない、仮に壊れても勝手に直す機械が現れて直してくれる、となれば食料を作り出すのに掛かった費用は0です。建築も同様に家を建てるのは全てロボットや機械が全てやってくれており、人の介在は0、となれば建築費用は0です。
全てで全くお金が掛からないとは言えないでしょうか、あらゆることに対して非常に低コストでの生産を可能とすれば今よりももっと安く多くのものが得られる社会になります。
そうなっていくと職業とはお金を得るためではなく、趣味活動の一つ、という程度になる未来という事です。もしこの段階までいきつくのであれば、貧困層は殆どいなくなる社会、という事になります。
まとめ
こうした未来から考えれば私達人類は現在過渡期にいるのかもしれません。
現在は将来のそうした安定した生活を成すために人が努力する期間であり、人から機械やAIが人を支える時代に到達するための最後の人が努力する期間、という時代なのかもしれません。
いずれそのような未来が来るとしてもまず、一部の知識や技能を持った人間以外は就職難という時代が来ることが想定されます。そうなった際にはまた一層一部の人間に富が集中し、経済格差が大きくなることが予想されます。経済格差が大きくなる事自体は資本主義なので仕方がない事はありますが、あまりに行き過ぎると元社会制度の崩壊を助長する事になり兼ねませんので富の再分配がうまく回る世界になる事を願っています。
最後まで読んで頂きありがとうございます。