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こんにちわ!
最近ニュースでもよく為替が円高になり、一時ドル円104円台を付けました!というニュースをよく目にします。
そもそも為替(かわせ)って何?
根本的にまず、為替とは何かをですが、為替を簡単に表現するのであれば、
現金を直接使う事なく支払いをする事
と言えます。
何言ってるの?という感じですが、どういう事かと言えば、日常的に私たちが使っている金額程度でれば特に問題ありませんが、例えばお金持ちの方が1億円で買い物をする時に1億円現金で持ってくるのは一苦労です。
そもそも重い、ということに加えて、盗難のリスクなど様々な問題が考えられます。
そのため、現実的には預金額が1億ある銀行から振込で支払いを実施する形で支払います。
このように直接お金を受け渡した訳ではないですが、相手方にお金を支払う行為の事を為替取引と言います。
皆さんも日常的に実施しているクレジットカード払いと同じです。
しかし、一般的には外貨との取引の事を為替と言うのでは?という認識かと思いますが、為替には以下の2種類が存在しています。
為替の種類
- 内国為替
同一通貨のみでのやり取り - 外国為替
2つ以上の通貨でのやり取り
一般的に為替と言うと外国為替の事になります。
外国為替とは何か?
外国為替とは先ほども少し記載しました円とドル等の異なる通貨間での取引の事になります。
あるアメリカ人の方が100万円する日本の車を欲しくなったとします。アメリカ人の方はドルしか持っていないため、100万円を払う事が出来ません。そこでアメリカ人の方が持っているドルを日本円に換金して日本の車を買う、という一連の行為が外国為替取引、となります。
国内為替との違いは
ドルを円に換金する
という事象が発生する部分です。
この際に1ドルでいくらの円を貰えるのか?のかを示した物が
為替相場(為替レート)
になります。
この為替相場が昨年末から今年初めにかけて大きく変化したので、ニュースでも賑わっているのです。
為替相場が変動すると何が起きるの?
では為替相場が変動することでどのような影響があるのでしょうか?
先ほどの例で言えば簡単に1ドルで100円であれば
100万円の車は1万ドルで購入出来ます。
しかし、これが1ドル50円であれば
100万円の車は2万ドルで購入出来ます。
つまりアメリカ人の方からすれば同じ物を購入しても為替レート次第では倍の値段が掛かってしまう、という訳です。
私達の生活ではあまり馴染みがありませんが、これは輸出入では大きな問題になります。
(例)1万ドルの車を買いたいケースの場合
1ドル100円の場合:100万円で購入可能
1ドル200円の場合:200万円で購入可能
こちらの事例は極端ですが、1ドル100円の時であれば2台購入出来た、ということになってしまいます。
為替の変動幅は大きくはありませんが、輸出入でやり取りしている金額や物量が物凄い量であるため、この僅か数円の動きでも物凄い額の影響が出るため、数円の動きでもニュースで話題となるのです。
円安・円高について
ちなみに少し違和感ありますが、円安、円高という表現については
円の値段が上がったら円安、円の値段が下がったら円高
と覚えると良いです。
(例)1ドル100円の状態から以下の状態になった場合
1ドル:200円→円安
1ドル:50円→円高
これは1ドルを基軸として円が表記されるからで逆の動きになってしまうのです。逆に100円を基準として何ドルになるのか?という表記にすれば非常に分かりやすです。(見かけた事ないですけどね。。)
(例)100円1ドルの状態から以下の状況になった場合
100円:0.5ドル→円安
100円:2ドル→円高
円高になると何が起きるの?
2018年末から現在円高が進行していますが、このまま円高になる事のデメリットとして
- 輸出量の削減
- 外国人観光客の減少
などが見込まれます。これらが生じて特に問題となるのが、輸出業縮小や観光業を営んでいる方々の人件費削減によって国内消費が落ち込みデフレになるのではないか、と言われています。
勿論逆も然りで輸入業の会社は資材を安く仕入れることができるため、売り上げ向上が見込まれますし、海外旅行に行きやすい、という側面もあります。
個人的には日本は輸出の国ですので、円高の方が国全体としては良いのかなと思ったりします。勿論旅行行きたいので円高も悪くないとか思ったりもしますけどね笑
為替レートはどうやって動くの?
為替の動きとして1つは輸出入や旅行などの経済活動で動きます。
円高:円の価値が上がる
- 日本が魅力的な商品を発売したので輸出が増え、沢山の円が買われた
- 日本に旅行に来る方が増えて旅行者が沢山日本円を買った
円安:円の価値が下がる
- 海外で魅力的な商品が発売されたので輸入が増え、円を売って外貨を買った
- 海外に旅行に行く人が増えて日本円を沢山売って外貨を買った
しかし、これらの物やサービスでの資金移動よりも近年は莫大な資金を運用している保険会社や年金基金を運用しているヘッジファンド等の投資家達による資金移動(債券や株式の購入)によっての値動きが殆どであり、割合としては2:8とも言われています。
実態経済とは異なる部分で為替変動が生じているのは何とも不思議な気もしますが、こうした動きに対抗するため、日本銀行が資金投入などをして為替相場の調整をしていたりもします。
まとめ
為替とは現金で直接やり取りしない取引である
よく聞く為替とは外国為替の事であり、為替相場の事である
為替は実態経済よりも現在は投資家の動向によって変動する傾向がある
昨今の為替レートで円高が進んでいるのは米中貿易の影響や米国の金利低下により、ドルが売られ、国際的な信用度の高い円が購入されている事が原因ではないかと想定されています。
借金1000兆円近くある国が国際的信用度が高いってもの不思議な気がしますが、この辺はまた別で記事を書きたいと思います。
最後まで読んで頂きありがとうございました。