保険

外貨建て保険 儲かる?それとも損をして苦情を言う?

この記事を読むのに必要な時間は約 6 分12秒です。

こんにちわ!

以下のような記事を見つけましたので、外貨建て保険に関する苦情が増加している事について書いていきたいと思います。

https://search.yahoo.co.jp/amp/s/www.asahi.com/amp/articles/ASM1855PXM18ULFA01D.html%3Fusqp%3Dmq331AQECAEoAQ%253D%253D

何故苦情が増加しているのか?

こちらは当然外貨建て保険を契約した結果、資産が目減りしたからでしょう。たとえ説明時に適当な説明をされていなかったとしても満期に元本の倍になって返金されれば苦情を言う人はいないと思います。

また、今回の記事の中にポイントが2つあります。

・苦情の過半数が60歳以上の高齢者であること

・販売したのが保険会社ではなく、銀行であること

こちらの情報から推測するに

普段利用している銀行口座に普段ではないような大きなお金が入ってきた

銀行は個人の収支を把握しているので、資産運用の提案が出来るなと考えた

該当のお客様が窓口に来た

窓口に来たお客様に元本保証の商品で必ず増えるから運用してみてはどうですか?と提案した

必ず増えるなら!と契約

という流れで契約したが、結果的に満期に減って返ってきた、ではないかと思っています。

何故元本保証の商品で資産が減るのか?

リスク有りの商品である事の説明があったかどうかは抜きにしてそもそも何故元本保証の商品がマイナス運用になるのでしょうか?

これにはいくつか理由があります。

・運用報酬

・税金

為替変動

購入時に1ドル100円で100万円分購入したとします。

そうすると1万ドル分の保険商品を持っています。これが運用された結果、トータルで±0だったとします。

満期になって日本円で戻そうとした時に1ドル50円だったとします。

そうすると1万ドルは50万円になります。運用の結果としては±だったとしても為替の影響でマイナスになってしまうのです。

また、今回元本保証のケースを例に挙げましたが、保証されるのは運用されている期間の元本のみですので、日本円での100万円の保証ではなく、ドルで運用されている1万ドルです。円→ドル→円と通貨が変わっていますが、元本として定義されているのはドルの部分です。最初の円ではないので、ここが注意点ですね。

為替の考え方は以下でも紹介しています。

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外貨建て保険って実際どうなの?

個人的には長期的に見れば悪くないものだとは思っています。

理由としては現在銀行に預けても殆どの増えない、かつ長期の金利で回せば相当な為替変動があったとしてもマイナスになるなんて事は殆ど無いと思っているからです。

また、オススメは積み立て型の外貨建て保険ですね。そうすればドルコスト平均法で株と同じように為替リスクも幾分か緩和されます。

日本で有名なところといえばプレデンシャル生命などでしょうかね。

https://www.prudential.co.jp/insurance/lineup/gaika/

保険をどう捉えるか?

以前以下の記事でも書きましたが、私の考えはあくまで保険は保険であり、金融商品ではない、という事です。

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勿論、日本以外に目を向ければ金融商品として保険も販売されており、資産運用としてバンバン買われています。

しかし、日本の保険は基本的に金利が悪いことで有名です。また、純粋な金融資産と比較して保険としての効力も持っているため、運用額は保険代金分引かれています。保険としての目的が不要であるのならば、純粋な金融商品を購入した方が良いと考えています。

今回のケースで言えば、

・銀行で保険商品を購入するよりも販売元の保険会社から購入した方が中間マージンが無く運用金利が良いと想定される

・60歳以上になってからそもそも生命保険が必要なのか判断すべきである

の2点については考え直した方が良いと思います。

まとめ

金融商品の購入は自己責任、これが基本です。今から5年後の為替相場は誰にも分かりません。そのため、投資に絶対は無い、というのが基本です。

なので、苦情を言うのは資産運用する者の姿勢としては非常によろしくないと思っています。

また、販売側についても商品の内容を理解出来ない可能性がある60歳以上の高齢者の方にそういった商品を販売すること自体にも問題があると言えます。

昨今の銀行で販売している金融商品は証券は過去数年間で運用益がマイナス、保険を販売してはクレーム、などと良い噂を全然聞きませんので、いつもお世話になっている銀行だからと全幅の信頼を置くのではなく、しっかりと自分で判断する事のできる金融リテラシーについて若い時から勉強しないとですね。

また、今回の話題を見ても日本のこうした情報格差が本当に酷いなと思っています。

インターネットやスマートフォンの普及によって私たちの世の中は格段に便利な世界になりましたが、そうした便利な機器を上手く使えるかどうかで情報格差が一層進んだようにも感じます。学校では習わないが、得るべき情報を正しく判断して得られるようにすることが今後の生き方で重要だなとも思っています。

  • 資産運用は自己責任
  • 外貨建て保険での資産運用も個人的には有りだと思っている
  • 若い時から金融リテラシーを高めて正しい判断が出来るようにしよう
  • 情報の取捨選択が正しく出来るようにしよう

最後まで読んで頂きありがとうございます。