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自分は投資家です、と名乗る方は結構多い印象です。しかし、どのように考え、何の金融商品を購入しているのかを実際に聞いてみるとその実態としてはギャンブルと変わらない方が多いように思います。では本当の投資家とはどのような人の事をいうのか、見てみたいと思います。
投資家とは?
投資家とは自身の持つ金融資産を株式や債券や金や不動産などの市場に存在する金融商品を利益を得る事を目的に購入する人の事を指します。
1万円は1年後も1万円ですが、保有する1株は今日は1万円でも来年には10万円になっているかもしれませんし、1000円になっているかもしれません。こうした価値の変動がある様々な金融商品を投資家は良し悪しを考えて買ったり売ったりしています。
そして、本物の投資家とは自身で理論を持ち、策定された方針の元に金融商品を購入して運用している人の事を指します。
投資家と対象的なのはギャンブラーです。特別に理由もなく、株であればこの株が上がりそう、等の噂や勘で購入し、後は運頼み、のような方を指します。
こうした方法はカジノやパチンコと大きくは変わらないため、投資家ではなくギャンブラーだと言うことです。
ギャンブルでも勝てる時もあるでしょう。しかしギャンブルとは大抵は胴元が儲かる仕組みであり、期待値としてはマイナスになるのがギャンブルです。なので、ギャンブルで勝ち続けるのは非常に難しく、投資家の目的である利益を得る、が達成されないため、ギャンブラーになるくらいであれば金融商品などに手を出すべきではないのです。
よくある自称投資家のパターン
よく陥りがちというか、自称投資家の方に多いパターンが信頼出来る○○さんがコレが良い、と言ったからその金融商品を買って儲かった、私は立派投資家だ、というパターンです。
こうした方は教えて頂いている方がいなくなってしまえば勝つ事が出来なくなります。
また、逆に損をした場合は教えてくれた方のせいにして、文句を言ったりします。
投資家とは誰が言ったから金融商品を売り買いするとかではなく、その金融商品を売り買いする事で何故自身が利益を得られるかを説明出来るべきです。そうでなければ、金融商品を買うべきではありません。
また投資家は自身の売買に対して自己責任を持つべきです。間違っても⚪︎⚪︎さんが言ったから買ったのに損した、お金返せ!などと言ってはいけません。自身の売買に責任を取れないようであれば金融商品に手を出すべきではないのです。
自称不動産投資家のパターン
また不動産投資であれば不動産業者さんに勧められるがままに購入した不動産を購入して自分は不動産投資家だ!と自称される方です。
不動産投資は業者の言うがままに購入したケースはほぼ99%損をする、と思った方が良いです。不動産投資の世界は販売側と購入側の情報格差が非常に大きな世界であるため、基本販売側が物凄い有利な条件で販売しているケースが多々あります。
こうした世界であるため、言うがままに購入し、実際の不動産運用も管理会社にお任せして何もしていない、となれば不動産運用家としての経験値はほぼ皆無、と言っても良いと思います。
しかし、そした物件を保有しているだけで、自身は不動産投資家だ、と言われている方がいますが、実態としては不動産投資としての経験値もほぼ無し、かつ利益も無く損失ばかり、という投資家の本来の目的とは逆の状態になっている自称投資家になってしまっているように思います。
最初から完璧な投資家なんていない
最初から完璧な投資家なんていません。投資の神様と言われたウォーレンバフェットさえ、沢山の損失は出しているのです。
しかし、成功と失敗を繰り返す事で資産運用の世界での勝ち方を学び、自身の理論と方針を作って着実に資産を増やしていったのです。
なので、最初は他人の真似事から始まったとしても徐々に資産運用について学ぶ事で本物の投資家になっていきます。一方で学ぶ事をせず、全て他人の言う通り、もしくは全てお任せ、の方であればそれは投資家では無く、ギャンブラーであるため運が良ければ資産が増えるし、運が悪ければ資産が減っていくギャンブルをしている方になってしまうのかなと思います。
まとめ
資産運用の必要性が説かれ始めてから相応の年月が経ちますが、欧米各国と異なりそうした金融リテラシーに関する教育が無いため、日本では自称投資家になってしまっている方や投資=ギャンブルだと思っているなっている方が多いように思います。
金融に関する正しい知識を身につけ、日本全体の金融資産が資産運用の世界でも今後増えていけば良いなとイチ日本人として思っている筆者でした。
最後まで読んで頂きありがとうございます。