コラム

アップルやスタバや鉄道の高価格戦略は二極化が進む資本主義に合っている

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こんにちわ!

アップルの販売するiPhoneが非常に高値で販売されていたり、スタバの飲み物の値段が上がったり、京王電鉄が追加料金を払えば朝ラッシュの時間帯でも座って通勤出来る専用席を用意したりと高価格戦略が目立ってきています。

高価格戦略のメリットや二極化が進む資本主義の中ではあっている、という話をします。

高価格戦略のメリットとは?

そもそも高価格戦略のメリットはなんでしょうか?筆者としては以下3つを挙げておきます。

利益率の上昇

高価格であるため、販売単価の利益率が上昇します。ただし、販売数自体が落ち込めば利益としては下がってしまうというデメリットもあるため、どの程度その価格でも納得して購入してもらえるのかがポイントです。

価格競争に巻き込まれにくくなる

高価格戦略を取ると類似商品との価格競争に巻き込まれなくてすむようになります。低価格戦略ですと該当商品のメリットは価格だけとなっている事が多いため、価格が販売における勝敗を分ける事になります。

そのため、対抗商品が値段を下げた場合、合わせて自社商品も値段を下げる必要が出てきますが、高価格戦略であれば値段ではないところの価値を提供する事に主眼を置くようになるため、そうした価格競争に巻き込まれなくなるというメリットがあります。

自社のブランド化

高価格戦略を取る事によって誰もが購入する事が出来る商品ではなくなるため、自社商品がブランド化されます。ブランド化されるようになってくるとその商品を保有している事自体がステータスになったりします。

例えば将来iPhoneは一部のお金持ちだけが持つスマートフォンになっているかもしれません。iPhoneなんて持ってるの!?お金持ちだね!という車で言うとフェラーリやベンツみたいな感覚になる日が来るかもしれません。

こうした優越感を感じたい一部の層においてはそのようなブランド化された商品はいくら高くても購入します。そのため、また利益が増えるという事が期待出来ます。

 

高価格戦略が現代にマッチしている

現在多くの国では資本主義になります。中国も共産主義とは言え、ほぼ資本主義みたいな状態なので、殆ど全ての国が資本主義と言っても良いかもしれません。

そしてこの資本主義の世界では必ず持っている物は更に持つようになり、持っていない物はもっと貧しくなっていきます。

資本主義とは良い悪いを別にしてそうした二極化が進む世界です。

上位1%の人が持つ富はその他の99%の人が持つ富よりも多いと言われている事が二極化を如実に表しています。

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そしてこの高価格戦略はつまり持っている側である裕福層をターゲットにしているという事は明らかです。

持っている側の人々はお金が沢山あります。また、人々の数が上昇傾向にあり、中間層が減っているのです。

なので、中途半端な値段で全ての顧客をターゲットにするよりもよりお金を持っている層をターゲットにした方が結果的に得らえる利益は大きくなる可能性が高い、という事を資本主義の世界は意味しています。

 

例えばお金持ちであれば朝の満員電車を1000円の追加費用で回避できるのであれば1000円を惜しむ事はないでしょう。(そんな時間にお金持ちが通勤しなくない?というのはありますが、、)

そのようにこうした高価格戦略はどんどんと今後顕著になっていくと想定されます。

 

まとめ

高価格戦略が現代の資本主義の状況にマッチしており、今後もそうした戦略を取っていく会社や商品が増加していくだろうという話でした。

今では一般的になったiPhoneがいずれは一部のお金持ちしか購入できないような商品になる日が来るかもしれませんね。

 

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