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こんにちわ!
先日インターン生が来たのでその事について少し触れてみたいと思います。
事前に筆者の事をお伝えしておくと、都内の一応大手と言われる部類の企業で働いており、SE職をしております。(人事ではないので本記事の内容については憶測が多数含まれている点についてはご了承下さい)
先日、私の部署にインターン生が来て様々な業務に取り組んで頂いたので、その時の感想と実際に起業側の人間から見てインターンってどういうもの?という事について本記事では綴りたいと思います。
目次
筆者の会社におけるインターンプログラム
毎回同じ、というわけではないですが、特にコロナ禍でインターン生に実施するプログラムも変わってきています。
筆者の会社の例ですが、以下のようなプログラムでインターンを実施しています。ちなみに直近は全てリモートでの実施となります。
- オリエンテーション
- 会社概要説明
- 事業紹介
- 業務体験
- 成果発表
4がほぼ主体ではありますが、上記のようなプログラムで2週間~4週間の業務体験を実施頂いています。
インターンにおける企業側の本音
まず、インターンは起業側からしたらかなりの投資です。何故投資をするのか、というとよく言われている事ですが、
優秀な人材を獲得するための先行投資
となります。
投資する理由
黙っていても優秀な方に入社して頂けるのであれば特にこうした活動はしませんが、実態として新卒・中途問わず、昨今優秀な人材は取り合い、と感じております。筆者のようなエンジニア界隈では、本当に優秀な人材はなかなか来ない、取れない、というのが肌感です。
筆者の会社の給与水準が低い、とか事業に魅力を感じない、とかではなく、どこの大手企業も、給与水準が高い会社でも同様の悩みは抱えているように感じます。理由としては、エンジニア職自体が売り手市場で相応に給与を出すだけでなく、魅力的な開発環境や業務内容でなければ正社員として来てもらえない、というのがあります。
また、本当に優秀だと数年、早ければ数か月で独立される方もいるため、働き続けてくれるか?という問題もあります。。
そのため、優秀で自社で長く働いてくれそうな学生は早目に囲い込みたい、というのが本音としてあると思います。そのため、企業も少なくない労力をそこに費やします。
企業側の投資内容
筆者は人事部ではないので、想定も入っておりますが、以下のような事を起業側としてはインターン生として来られる方向けに投資しています。
- インターンを募集するための広告費
- 人事部などでの選考人事リソース
- 資材などの社内への受け入れ準備
- インターンプログラム作成
- 配属部署での業務割振り
- 配属先でのメンター社員の人事リソース
ちなみに筆者は先日⑥を担当しました。
インターン生が実施する業務レベルについて
インターン生が実施する業務レベルですが、筆者の会社では非常に簡易です。また、業務内容としても基本的には全く会社に影響を与えない業務を割り振っています。会社どころか、基本的には仮に全く出来なくても自部署レベルでも全く影響ない業務を割り振っています。
当然ですが、社員ではない言わば部外者の立場の人間に業績に関わるような業務は割り振らない、という方針で実施しています。しかし、ここからが大事なのですが、
インターン生がこの会社の業務面白い!!
と思って頂けるような業務を割り振る必要があります。これが難易度高いです(笑)
ある意味インターン生は社内で一緒に仕事をしているお客様なので、仮に出来なくてもOK、でもやってて面白い業務、を担当させるという非常に面倒な存在です(笑)
弊社では、便利なリソース(インターン生の事)が来たぜ!と言って、面倒な保守作業や単純作業をやらせてはいけず、機械学習で特徴量を算出させて、性能改善するんだ、みたいな案件をひねり出してやらせたりします。
何が言いたいかというと、この案件をひねり出すのも大変だし、正直部署内に何か良い影響を出すような重要業務を割り振っているわけでもないので、担当者になるとインターン生に構っている時間=自分の仕事が出来ない時間なので非常に大変です(笑)
インターンする=内定!?
では、インターン=内定、なのでしょうか?
これは筆者の会社ではインターン≠内定です。
どの会社も同様かと思いますが、インターンに参加するための選考があり、それを通過されてきた方々なので、そこまでにも十分投資はしているので、基本的には全員内定を出して取りたい、と思っている学生になります。
しかし、実際に社員と一緒に業務をしてみて、学生がやっぱり違うな、と思って別の会社に志望先企業を変更されるように、会社側もインターンに参加するまでの選考では良いと思っていたけれど、実際に働いてみて、求めていた能力と異なるな、会社の風土や文化にあまりにもあっていないな、等があればやはりインターンしていてもその後の選考で不合格になる事もあります。
そのため、もし内定を得たい企業の学生であれば、インターン中に企業側が求めている能力を私は十分に保有しています、会社側の風土や文化に私は適正があります、という部分を見せられるかどうかが重要かと思います。
インターンに行った方が良いの?
就職のために必ず行く必要があるのか?というと、企業側としても後の選考で優秀な学生を採るために、インターンだけで内定枠を埋める事はせず、多少の枠は残しているので、優秀な学生さんであればインターン無しでも希望企業から内定を得る事は可能なので、内定のために必ず行く必要まではないです。
しかし、実態としてインターンした方が内定を得るのに有利に働く事は間違いないと思って良いと思いますので、もし行きたい企業があるならインターンは一度は行ってみたら良いと思いますし、実際に行く事でやっぱり違った、と思う事もあるかもしれないのでそうしたミスマッチを減らす意味でも筆者は興味ある会社にはインターンしてみる事をお勧めします。
諸注意として、インターンは学生に良い部分しか見えない(見せない)ので就職してやっぱり違った、という事は往々にしてあったりします。
筆者の会社でも過去に新卒で入社した方が、インターンの時に体験した業務と配属された業務内容が違い過ぎて、入社一ヵ月で人事に掛け合って無理矢理部署異動し、その後1年以内に退職していました。
そのため、インターンで経験した内容はその会社のほんの一部、と思った方が良いです。
まとめ
半分、私がインターン生を受け入れて大変だった、という愚痴のような記事なってしまいましたが、インターンの良し悪しは別にして、企業側としては相応に労力をかけて準備したプログラムに、多くの興味を持った学生さんに来てもらいたいな、と思って企画しているのがインターンです。
そのため、もし就労体験してみたい、そもそもどんな業界なのかサッパリ分からない、というのであればインターンしてみて、少しでも自分の希望とのミスマッチを無くすことが出来れば良いなと思います。
ちなみに筆者はインターンはしませんでした。
理由は、ア・ソ・ビ・タ・イ
という今思い返せば、非常に反省するしかない理由で行きませんでした(笑)
もし就活時の学生に戻れるのであれば少しでもお給料が高そうな会社のインターンにしらみつぶしに応募すると思います(笑)もしくは今後人生で全く関わらないであろう業種の業界のインターンとかもチョット行ってみたいなとかは思ったりします。
何かの参考になれば幸いです。