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こんにちわ。
以前日本株は長期投資に向いていないという記事を書きました。

では長期投資に向いている市場とはどういう市場なのか、またそれがどこに該当するのか?といえば多くの方が言われている通り、米国市場が向いていると思います。
長期投資に向いている市場
長期投資に向いている市場は過去の推移からみて右肩上がりに伸びている市場であり、今後も同様に伸びていく事が想定される市場になります。
その代表例が米国であるという事になります。

見てわかる通りずーと右肩上がりで上昇しています。このような市場であればいつ購入しても良く、数年経過した後であればお金が必要になったタイミングで売れば良いのです。
そのため、テクニカルな分析も特に必要はなく、初心者に非常に向いている市場、という事が言えます。特に何もわからず、あまり資産運用の勉強などしたくはない、という方であれば米国市場全体に対して定期的な積立投資をしておけばほぼOKだろう、という事が言えます。
仮に2000年前後に米国市場で100万円分の株価を購入していれば、現在は約2.5倍になっている計算ですね。
米国市場が今後も伸びていくと想定される理由
投資に絶対は無いためこれまで伸びていたから今後も必ず伸びるという訳でもありません。しかし、それでも米国市場は今後も伸びていく可能性が非常に高いと想定されます。
世界の経済大国
現在アメリカが経済において今後も伸びていくと想定される最大の理由は覇権国家であり、経済大国だからです。
第二次世界大戦の後、ロシア(当時ソビエト)と米国による冷戦がありました。各国が核兵器を保有し始めた結果、武力による戦争を行ってしまうと核兵器によってお互いの国が滅びてしまうような戦争になってしまうため、戦争を仕掛けることが出来なくなってしまったのです。
結果的に直接的な戦争は出来なくなり、二国は間接的に他国に協力するという形で戦争を実施しましたが、実際には現代の戦争は武力ではなく、経済力において相手国を圧倒する事で自国は豊かになり、他国を弱らせるような経済戦争となっていきました。
そうして米国は経済力を背景にロシア(当時ソビエト)を圧倒していくようになり、ロシア(当時ソビエト)自体も共産主義限界によるベルリンの崩壊に伴い事実上世界はアメリカが制していくようになりました。
結果としてアメリカは自国の経済的発展に有利な様々な施策を国際的にも行いやすくなり、大きな経済力を背景に有能な人材がアメリカに集まっていくようになりました。
そうして有力企業が多数生まれ今日まで大きな発展を遂げています。
人口の増加
アメリカは先進国の中でも珍しく人口が増え続けている国です。背景には移民を受け入れているという事情もありますが、それでも世界を見回した時に人口が減少していく国で発展した国はありません。
人口が多い=内需が大きい
ということも言えますし、何よりも多くの人口がいることで有能な人材が出てくる可能性が高まります。そうした人口の増加が今後も見込まれていたり、それだけの人口を抱えることのできる大きな国土という利点もあります。
天然資源の保有
日本は天然資源には恵まれていない部類の国です。一方でアラブなどの中東は石油を背景とした天然資源に非常に恵まれており、オイルマネーとも言われていますが、現在非常に豊かな国となっています。
こうした天然資源について米国も非常に豊かな国です。米国本土というよりは米国本土のはるか北にあるアラスカ州という州で物凄い量の石油が発掘されています。

アラスカは元々ロシア領でしたが、ロシアが財政難に伴って米国に1km^2あたり5ドル売却しました。
当初は巨大な冷蔵庫を買った、とアラスカが非常に寒い地域であり、人が多くは住めないという理由で購入した事自体が酷評されていました。
しかし、現在では石油が見つかり、1km^2あたり5ドルという価格でアラスカを購入出来た事は天然資源だけで見ても物凄いリターンを得た事になります。
期待利回り
米国株の代表的な500銘柄で構成されるSP&500は過去30年間投資し続けると大体約15倍となっており、年利で計算すると約9%程度で毎年上昇し続けているという事になります。
もちろん途中にITバブルやリーマンショックで下落した時期もありますが、それでも米国の力強さを表す数値になります。
この近年が少し高過ぎるという指摘があったり、今後も同様に伸びるとも限りませんが、少なくても今後も年平均すれば悪く見ても5%以上は値上がりしていくのではないかなと思っています。
基本的に世界は資本主義であり、資本主義であればお金があるところにお金は集まります。
現在伸びている中国が非常に伸びている、というのは事実としてありますが、現在の米中貿易を見ている限りでは今後も覇権国家として米国が世界を取り仕切り、引き続き世界の経済大国としての地位を勝ち得ていくのではないかなと思います。
最後まで読んで頂きありがとうございます。