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こんにちわ!
本日1/7(月)より、出国税が適用されます。
出国税適用を開始=航空券に1000円上乗せ
日本からの出国時に1人1000円を課す国際観光旅客税(出国税)の適用が7日、始まった。
政府が目指す観光立国に向け、訪日外国人旅行者(インバウンド)の受け入れ体制を強化するための財源を確保するのが狙い。年500億円が見込まれる税収は、出国手続きの迅速化や観光地整備に使う。
出国税は、国籍を問わず日本を出国する人が納めるもので、航空券の購入代金などに上乗せされる。2歳未満の子どもや、入国24時間以内に出国する乗り継ぎ便利用者、天候などによりやむなく立ち寄る人は徴収されない。7日より前に代金を支払えば対象外だが、発券済みでも同日以降に出国日を決めた場合は納税する義務が生じる。
引用:時事通信社
出国税とは
その名の通り、日本から他国に出国する際に航空券に上乗せされる物になります。これは外国人だけではなく、日本人にも適用されます。
また、こちらの制度ですが、日本だけでなく世界では既に導入されている国が多数あります。
オーストラリア:60豪ドル(5000円)
韓国:1万ウォン(1000円)
米国:14ドル(約1500円)
その他にも出国税とは言わないまでもイギリスやフランスにも同等の税金があるようで世界から見れば遂に日本も導入した、というのが正しい表現になります。
出国税のメリット・デメリットは?
では出国税のメリットとデメリットについて見ていきたいと思います。
メリット
当たり前ですが、海外から来られる方々からより多くの税収を多く見込めます。
日本からの出国者は年々増加しており、2017年は約4500万人を超えています。また、その過半数は外国人観光客と外国人ビジネスマンになりますので、海外からの多くの税収アップが見込めます。
国内:平成29年(2017年) 2,869万人
国外:平成29年(2017年) 1,789万人
引用:国土交通省観光庁
日本は来年オリンピックを迎えるため、インバウンドによる税収も相当見込めると予想出来ます。
また、この出国税の利用用途ですが、官公庁の復興費用になります。元々官公庁の予算は210億でしたので、新たに400憶以上の収入を得られるようになります。これによって、日本のおもてなしをもっと良い物にする事も出来ます。
その他、影響は少ないかもしれませんが、日本から海外に旅行に行くか国内に旅行するかで復興税の1000円が!となり、国内旅行を選択する人が増えれば国内の内需が増えるため観光地が復興します。
ここまで見ると良い事だらけじゃん、となりますが続けてデメリットも見ていきましょう。
デメリット
デメリットとして挙げられるのは、
- 海外からの観光客の縮小
- 国民の増税負担
等が考えられます。
海外からの旅行客に対して1000円旅費が増えたからと言ってどこまで影響があるかとも思いますが、安く日本への旅行されている方からすれば敬遠されるかもしれません。
また、例えばハワイ旅行に行きたいとなっても1000円ですが負担増になります。1旅行者としては無い方が良いのは決まっているので、増税分の負担額は増える事になります。
とは言え、海外でも既に導入されており、金額面も1000円なのでデメリットの影響は個人的には影響は軽微な気はします。
出国税による増税分の使い道
税収が増え、まとまった金額が入って来るように出来る見込みがあるため、この増税分を官公庁がどのように利用出来るかが大きなポイントだと思っています。
仮に〇〇への交通網が整備された、○○旅館のサービスが向上した、〇〇観光地が復興した、等がでてくるようであればこの増税策は成功した、という事になるでしょうし、特に変化や成果を感じられなければまた、どこか無用なところであったり、偉い方の懐に行ってしまう事もあるかと思いますので、今後の官公庁の使い方に注目です。
まとめ
- 出国税は世界から見れば割とスタンダードな税である
- 海外からの需要により税収アップが見込め、観光業の復興が期待出来る
- 官公庁がどのように使うかがこの増税の成否を決める
最後まで読んで頂きありがとうございます。