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評判のウェルスナビをやってみた感想と実績 手数料は高いがオススメ?

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こんにちわ!

WealthNavi(ウェルスナビ)をやっている筆者です。

今後、ウェルスナビでの運用を検討している方に参考になればと思い、やってみた感想を書いていきます。

筆者がウェルスナビを始めた理由

筆者はウェルスナビを2018年の5月頃から始めました。

当時は何か資産運用をやってみたいなと思い、自動で世界的に資産を分散してくれるロボアドの評判が良かったので、気軽な感じでWealthNavi(ウェルスナビ)とTHEO(テオ)を初めてみました。

ウェルスナビは30万円を入れて、月々2万円の積立投資、THEOは10万円投資してみました。

こうしたロボアドバイザーに関しては向き不向きがあると思いますが、筆者は

やめておけば良かったかなー

と思っています。

しかし、人によってはウェルスナビは良い商品だと思います。しかし筆者のようにやめておけばよかったな、と思う人もいるかと思います。

ウェルスナビをオススメするような人と止めた方が良いじゃないかな、と思う人それぞれについて特徴を以下に述べます。

ウェルスナビをオススメする人、しない人

筆者がウェルスナビをお勧めしたい人は以下のような人です。

  • 投資初心者である
  • そこまで大きな資産を持っていない
  • そもそも忙しく投資に時間を割きたくない

 

一方ウェルスナビをお勧めしないのは以下のような人です。

  • 投資が好き、または投資が趣味
  • 投資にある程度時間をかけたい
  • 保有資産が大きい

 

筆者がウェルスナビをやってみた感想としてはウェルスナビは株式の世界分散やポートフォリオに株式だけではなく、債券や金や不動産なども含んでくれるため、様々な局面において強い、という特徴を持っていますが、一方で無難すぎて大きなリターンも見込みにくい、という印象です。

なので、資産運用なんて面倒なので全て誰かやってくれ、とか初心者の方であれば様々な局面で価格の底堅さや長期投資としては一定程度報われる可能性が高いウェルスナビはお勧めです。短期で安易に出金せず、長期で運用すれば年利としては数%程度の複利効果が見込めると思います。

 

しかし、投資に対してある程度興味を持ち、自身でやってみたいと思うような人であればウェルスナビはお勧めしません。何でもそうですが、手間を任せるという事はそこにお金が発生しているので、その手間さえ自分でするのであればその分の手数料を払わなくて済むからです。

筆者はウェルスナビやってみて、やめておけば良かったなと思っている方の人間ですが、仮に投資初心者の方で何かやってみたい、というのであればウェルスナビはお勧めしますし、資産運用を自分でやってみて色々と経験を積んでみたい、というのであればウェルスナビはあまりお勧めしません。

 

以下では筆者がウェルスナビをやめれば良かったな、と思った理由について触れていきます。

ウェルスナビをやめれば良かったと思った理由

手数料は割高な商品

何といってもコレです。

ウェルスナビの年間手数料は1%というのは他の運用商品と比較してもかなり高い部類になります。100万円運用してもらうと年間で1万円も手数料で払います。月々にすると800円ほど毎月ウェルスナビに払う事になります。

一方、ウェルスナビで運用してもらった際に主に運用先として購入する主力商品であるVTI(Vanguard Total Stock Market ETF)は年間手数料が0.04%です。

仮にVTIを直接購入し、100万円分保有していると400円が手数料になります。月々にすると30円くらいです。しかし、年間で約1.5%程度の配当金をくれるので実質はプラス1.5万円から400円が運用手数料として引かれて価格に変動が無ければ+14,600円になります。

一方、ウェルスナビで運用した場合、筆者のようなリスク許容度5にした際に約1.4%程度の配当利回りとなるため、イメージとしては100万円運用してもらい、1.4万円の配当金をもらい、1万円を手数料として支払いて残りは+4000円、という感じです。

実際には税金が絡むためこの通りではありませんが、イメージとしては上記のようになります。

またこうした手数料は保有資産が大きくなればなるほど大きな影響を及ぼすようになります。ウェルスナビで1億円運用すると100万円が手数料となります。そこまでの金額を手数料として支払うならば他に良い商品がいくらでもあると思います。

 

自分でも出来そう

ウェルスナビをやめておけばよかったな、と思った理由の2つ目は自分でも出来そうと思ったからです。

先ほども述べた通り、ウェルスナビで主に運用している商品は以下の6商品です。

VTI(米国株)

VEA(日欧株)

VWO(新興国株)

AGG(米国債券)

GLD(金)

IYR(不動産)

この6つを定期的に購入しているのですが、これくらいの分散であれば自分で出来ない事もないです。それを高い手数料を払ってまでしてもらう必要があるのか?と思いました。

例えば同時期に始めたTHEOは30種類以上のETFに分散しています。流石にそれだけの数になってくると自分でするには非常に手間であり、1つ1つ購入するための手数料が膨らんでくるため、ロボアドにお任せした方が良い、と考えになります。

しかし、ウェルスナビのような6種類程度であればやろうと思えば出来ない事はないです。

 

また、AIで独自に世界のあらゆる情報から情報解析・機械学習を経てその時々に合わせた最適な比率に変動するのか?と言えば特にそんな事はなく、各ETFの評価額が低下したら崩れた比率のリバランスを行う、という程度のアルゴリズムのように見受けています。

例:VTIの評価額が下落して保有資産の割合が30%→25%になったので追加でVTIを購入して30%に戻す、という動き。

ある一定の閾値以上の乖離が出れば比率修正を行う、という程度で良ければ正直学生でも作れるようなアルゴリズムであり、AIの要素を筆者は全然感じませんでした。

AIが今後成長して米国大統領のトランプさんがこの時期にこんな発言をTwitterですると想定されるから直前にVTIを全売却して価値が下落する前に現金にしていた、というような動きをとるのであればウェルスナビのAI凄い!となりますが、そんな事は現状まで特には無かったです。

扱う商品が微妙

ウェルスナビではVTI(米国株)とVEA(日欧株)を約30%ずつ購入するようなアルゴリズムに現在(2019.6.4)はなっているように見受けます。

そのうちこのVEA(日欧株)というのが筆者は利益を押し下げられる原因に現在なっています。筆者は運用を開始してからこのVEAはほぼずっとマイナスでした。

ウェルスナビの良いところの一つとしてその分散具合にあります。世界に幅広く分散しておく事でリスク低減をしています。しかし、以前以下の記事でも記載しましたが、日本は現状を見る限り長期投資に向いていない市場です。

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日本やドイツやイギリスはGDPの観点から見ても無視出来ない規模であるため、ポートフォリオの一角として現在の世界情勢を見て30%も保有させる必要あるかな、、と思うのが正直なところです。

実際に株価もやはり奮っていない印象です。

現状のウェルスナビAIの判断としてはこのように東南アジアや中国などの伸びている国よりも日本や欧に対してより多くの割合をポートフォリオとして保有しておく方が良い、という判断をしていますが、その判断が微妙だなと思っています。

リスク許容度5であれば、米国50%、日欧10%、新興国10%、米国債券10%、不動産10%、金10%くらいでも良いんじゃないかなと思いますし、リスク許容度を下げるのであれば米国債券率や金の割合をあげれば良いんじゃないかなと思います。

 

実際の運用実績

筆者の場合、ウェルネスナビはこれまで1年程度運用してみて大体マイナスです。(時期が悪かったと言えばそうなのですが、、)

2019.6.4時点では-15,113円(54万円運用中)

VTIは健闘していますが、先ほども述べた通り、VEAが足を引っ張っているため、なかなかプラスになりません。

また、手数料もボディーブローのように重くのしかかっており、VTI等の配当金以上に手数料で持っていかれているため、配当では増えていない、というのが筆者の状況です。

仮にAIの力を存分に発揮して売買を頻繁に繰り返し、市場平均以上のリターンを取ってきてくれるというのであれば、どれだけ手数料が高くても構わないのですが、現状だと売買は定期買い付けの時以外はほとんど実施していないため、個人購入の長期投資と大差ありません。

なので、割高な手数料を払うのであれば、VTIを直接購入したり、別商品で長期投資してもらった方が資産形成としては良いんじゃないかなと個人的には思っています。

2019.9.7追記

2019.9.7時点では+3,921(60万円運用中)

になりました。相変わらずVEAはマイナスです。

まとめ

ウェルスナビが向いている人と向いていない人の特徴と、実際に筆者がやめておけば良かったなと思った理由についてまとめてみました。

自分はどちら側かな?と振り返ってみた際にウェルスナビの購入判断の参考のなれば幸いです。

 

最後まで読んで頂きありがとうございます。